今は、動物虐待の刑事告発にも力を入れています。昨年の法改正で厳罰化が決まりましたが、現実はまだまだ甘い。不起訴や起訴猶予が実績になってしまわないよう、告発や検察審査会への異議申し立てを続けています。

 フランスのように、ペットショップでの犬との生体販売をストップできれば、大量生産・大量消費に歯止めがかかり、悪質な繁殖業者や虐待から動物を守ることができる。無知で無理解な飼い主を減らすことも期待できる。社会の仕組みが大好きな動物を苦しめていることを消費者がもっと知って、私たちが賢くならなきゃ。さくらの思い出を胸に、前へ進みたいと思っています。

(浅野裕見子)

週刊朝日  2021年12月31日号