
放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、「さかがみ家」のペット用アイテムを取り上げる。
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「寄付やボランティア、クラ(ウド)ファン(ディング)などに頼らず運営していくという大ボラを吹いている団体です。開業して半年。まだ何も成し遂げていないので、そぐわないのでは」とは、9月24日に行われた『第6回 川島なお美動物愛護賞』で、大賞にあたる「川島なお美賞」を受賞した『一般社団法人さかがみ家』の坂上忍さんの謙虚すぎるコメントだ。
いやいや、動物愛護団体の現状や動物愛護法などについてよく勉強した上での周知活動。億単位の私財をなげうち、飼育放棄などにあった犬や猫を引き取り、心身共に健康になるまで保護して里親に引き渡すことを目的にした活動について、なお美さんの夫、鎧塚俊彦さんを始め「エンジン01文化戦略会議動物愛護委員会」は満場一致で坂上さんを推している。
4月1日、『バイキングMORE』(フジテレビ系)を卒業した坂上さんが、わずか3日後に開業したのが動物保護ハウス『さかがみ家』。懸命に勉強し、見ておくべき資料を全てチェックし、本番でも闘っていた『バイキング~』時代よりも「忙しさは増している」とか。それには坂上さんの男気が関係している。
「僕は何の取柄(とりえ)もないんですが、やろうと決めたら腹をくくることしかできません。死ぬ気で稼いで、その金を動物たちのためにキレイに使って、お世話をしている人たちに真っ当な対価を支払うところまで行きつかないと」との言葉通り、『さかがみ家』は“収益を上げて自ら運営していく”ことにシフト。1カ月の限定ながら連日、家族や犬同伴客で長蛇の列だった『さかがみ家カフェ』に続いて、「スプレーシリーズ」販売と相成った。