ごはんを食べるスペースが十分に取れなかったダイニングテーブル/ビフォー
ごはんを食べるスペースが十分に取れなかったダイニングテーブル/ビフォー
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 5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。

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case.33  どんよりしていた家の中の空気が一変

夫+子ども1人/接客・事務

「いつか自分が変われたら、きれいな家で素敵な暮らしができるだろう、と思っていました。でも順番を間違えていましたね。自分を変えることよりも、まずやらなければいけないことは“片づけ”でした」

「心を変えるためには片づけが、1番いい方法だと思います」と話してくれたのは、つい45日前までは散らかっている自分の家に悩んでいた女性です。

 彼女は、夫と小学生の娘の3人暮らし。仕事は多忙で、週6勤務になるときもあります。朝8時過ぎに家を出て、帰ってくるのは18~20時。夫も同じく忙しいので、毎日とにかく「忙しい」と思っていました。夫や娘に「早くして!」「なんでできていないの!」と怒鳴ることも多かったそう。

 仕事を終えて家に帰ると、荷物をドサッと置いてすぐに家事。「後で片づけよう」と思いながらも、その日のうちに片づける時間がないので、どんどん荷物がたまっていきました。気づくとリビングには子どものおもちゃや夫婦の荷物があふれ、テーブルの上は半分以上が物で埋められ、とても家族で食事を囲める状態ではありません。

「物を捨てるのは得意な方です。でも、整理が苦手。たまにバーッと一気に片づけていましたが、なかなかスイッチが入らなかったです。なんとかしたいと思いながらも、どうしていいかわかりませんでした」

 悩む彼女は、「家庭力アッププロジェクト®」の広告を見てすぐに参加を決意。でも、家をきれいにできる自信はなかったと言います。

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朝6時から10分間の“朝活”で