この先一週間、九州では花粉の飛ぶ量は「やや多い」日が続くでしょう。中国・四国から関東にかけては「少ない」予想ですが、東京などは2月中旬までに飛散開始となりそうです。本格的な花粉シーズンの前に、対策を進めておきましょう。
九州では「やや多い」予想 それ以外の地域でも対策を
九州地方では、全域でスギ花粉の飛散が始まっています(※)。福岡は、あす(18日)は花粉の飛ぶ量は「やや多い」でしょう。土曜日(19日)は雨が降るため花粉の飛ぶ量は少ない見込みですが、日曜日(20日)以降は、「やや多い」日が続きそうです。
また、中国・四国から関東にかけては、この先一週間、「少ない」日が続くでしょう。ただ、わずかながらも花粉が飛び始めている所もあります。特にアレルギーの症状が重い方などは、早めに対策をした方が良さそうです。
※飛散開始日 1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日
今月下旬にかけて続々と飛散開始の予測
きょう(17日)、日本気象協会は「2022年春の花粉飛散予測 第4報」を発表しました。この先、広島や高松、東京は2月中旬までに、大阪や名古屋、仙台などでは2月下旬には飛散開始となりそうです。本格的に飛散開始となる前に、対策や備えを進めておいてください。
また、スギ花粉飛散のピークは、福岡は2月下旬から3月上旬、高松や広島、大阪、名古屋では3月上旬から中旬の予想です。金沢や仙台は3月上旬から下旬、東京では3月中旬から下旬となりそうです。
帰宅後の花粉対策
外出から帰ってきたら、うがいをしましょう。また、洗顔をして花粉を落とすとよいでしょう。髪の毛にも花粉が付着するのでしっかりとシャンプーをするのも効果的です。なお、花粉飛散シーズンに窓を全開にして換気すると大量の花粉が室内に流入します。花粉のピーク時に1時間の換気をしたところ、3LDKのマンション一戸で、およそ1000万個もの花粉が屋内に流入したとの実験結果もあります。新型コロナウイルス感染予防のため、換気をする機会が多いかと思いますが、窓を開ける幅を10センチ程度にして、レースのカーテンをすることで、部屋の中に入ってくる花粉の数を、全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。
なお、床やカーテンなどに花粉が多数付着している可能性がありますので、こまめに掃除をし、カーテンは定期的に洗濯をするとよいでしょう。