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北陸地方は季節のターニングポイント 季節の歩みは行きつ戻りつ 今週末は平地で再び積雪の可能性があります。最新予報の確認をして下さい。

北陸地方の向こう3か月の天候の見通し

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2月25日、新潟地方気象台より、福井・石川・富山・新潟の4県を対象とした「北陸地方の向こう3か月の天候の見通し」が発表されました。

そのポイントは、「北からの寒気の影響を受けにくいため、向こう3か月の気温は平年並か高く、3月の降雪量や降水量は平年並みか少ない。」ということです。このため、このあと長期的なお天気の傾向としては季節は順調に進むものと考えられます。

その一方、今週末の6日頃は再び冬型の気圧配置となり、平野部で降雪目安となる強い寒気が新潟や北陸地方まで南下する予想があります。また、上空の風の流れから里雪タイプとなる可能性があります。まだ日数があり予報には幅がありますが、受験シーズンでもあり最新の天気予報や最新の道路情報を参考に事前の対策を行って下さい。

春(3~5月)は1年で最も寒暖差が大きい時期! 体調管理を万全に!

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福井・金沢・富山・新潟の4都市の過去10年分(2012年1月1日~2021年12月31日)の最高気温と最低気温の実況値より、

①最高気温の前日差が10度以上大きくなる時期は?

新潟の事例では、春(3~5月)の時期に14日間と、夏や秋・冬の時期よりも群を抜いて多く観測されています。その他の北陸西部の各都市も同様の傾向となっていることが確認されました。低気圧が日本海を発達しながら進む場合、当日の最高気温は上がりますが、翌日は冬型のような気圧配置となり、気温は上がらず一気に急降下するケースが考えられます。

②同一日の最高気温と最低気温の気温差が10度以上大きくなる時期は?

富山の事例では、春(3~5月)の時期に全体の4割以上、金沢の事例では全体の約半数が観測されています。その他の福井・新潟でも同様の傾向となっていることが確認されました。今回の3か月予報では、平年に比べ曇りや雨または雪の日が少ない予想となっています。これは裏を返せば、晴れの日が多いとも解釈可能です。晴れる日の朝は放射冷却現象が強まり朝は厳しい冷え込みが予想されます。この時期でもまだ最低気温が0度未満の冬日となる日もありそうです。その一方、日中は日差しの温もりを感じられる日も多く、朝晩と日中の気温差に注意が必要な時期となりそうです。

③最高気温と最低気温の日別平年値の気温差が大きくなる時期は?

福井の事例では、やはり春(3~5月)の時期に気温差が最も大きく、約50日間にわたり、気温差が10度以上となっています。その他の金沢・富山・新潟でも気温差の違いはありますが、同様の傾向で春(3~5月)の時期が最も気温差が大きくなっていることが確認されました。

このあとも、短期的には寒の戻りにより、平野部でも降雪となる日がありそうです。また、降雪がなくても、トンネルの出入口付近や橋の上など、周囲より気温が下がりやすいポイントで、朝晩を中心に路面が凍結するおそれもあります。車の運転などは十分注意して下さい。

まもなく「花粉の飛散」が一気に本格化しそうです。花粉症は症状がひどくなる前に対策をとることが重要とされています。鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった症状が認められた場合には、早めに医師に相談するようにして下さい。外出の際は、花粉飛散情報なども参考になさってください。

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