僕が気をつけなければいけないと自戒しているのが、相手に対する「決め付け」にならないこと。相手を思いやる仕事をしている人、相手を思いやるクセがある人は注意しないと相手のことを弱い人だと決めつけて支配しようとしてしまう危険性があります。
それを避けるにはどうすればいいか。例えば、自分自身が相手に相談をする、というテクニックが有効です。
「お母さんはこういうことで悩んでるけど、あなたはどう思う?」とお子さんに相談してみる。もちろん相談の内容は適したものを選んでもらっていいと思います。
自分の相談をすると年齢に関係なく対等な立場になることができます。「お母さん、こうしてみたら」と言ってもらえたら、自分が相手に伝えるアドバイスも相手を支配するものではなくなります。
そのためには、趣味でも地域の活動でもなんでもいいから、精一杯取り組むものを作って、目標を作るのがいいと思います。「近所の人と1年で3人仲良くなる」とか。
目標ができると、人は悩めるようになります。それをお子さんたちに相談してみてはどうでしょうか。
◎しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
※AERA 2022年10月10-17日合併号