バズ・ラーマン監督による故エルヴィス・プレスリーの伝記映画『エルヴィス』の関係者向け試写会に出席したプリシラ・プレスリーが、映画と主演俳優についての感想をFacebookに投稿した。
エルヴィスの元妻である76歳のプリシラは、2022年4月29日にFacebookを更新し、エルヴィスの長年の友人であるジェリー・シリングとこの映画を鑑賞し、主演を務めたオースティン・バトラーに特に感銘を受けたと綴った。この作品は、5月に開催される【カンヌ国際映画祭】でプレミア上映され、ワーナー・ブラザーズによって6月24日に全米で劇場公開される。
彼女は、「この物語は、エルヴィスとパーカー大佐の関係を描いています。バズならではのユニークで芸術的な手法で、見事に、そして創造的に語られた実話です。エルヴィスを演じたオースティン・バトラーは傑出しています。映画の途中でジェリーと私は顔を見合わせて、“すごい!”と言いました。お見事でした……彼は重責を担っていることを自覚していました。この役を演じるにあたり、非常に神経質になっていたようです。(彼の心労は)想像に難くありません」と綴っている。
続けて彼女は、エルヴィスのマネージャーだったパーカー大佐ことトム・パーカー(映画ではトム・ハンクスが演じている)との思い出を語った。「彼は本当に個性的な人でした。大佐には2つの側面があり、ジェリーと私はその両方を目撃しました。この物語は、ご存知のように、ハッピーエンドではありません。しかし、この映画に心血を注ぎ、多くの時間を費やした監督によって綴られたエルヴィスの旅路を、皆様にもう少しは理解していただけるのではないかと思います」と彼女は述べている。
エルヴィスとプリシラは1967年に米ラスベガスで結婚式を挙げ、翌年には娘のリサ・マリー・プレスリーが誕生したものの、1973年に離婚が成立した。
ワーナー・ブラザースは、4月25日から28日にかけて開催された【シネマコン】で本作からの映像を上映し、主演のバトラーは1977年8月に42歳で亡くなった伝説の音楽スーパースターを演じるにあたり、どのようなアプローチをとったかについて語った。30歳の彼は観客に対し、「僕がまず探そうとしたのは、彼の人間性です。彼は、ほとんど超人的と言えるほど、象徴的な地位に引き上げられてしまった人物の一人です」と述べていた。