故マイケル・ジャクソン、「スリラー」MVで着用した赤いジャケットが米ロックの殿堂で展示
故マイケル・ジャクソン、「スリラー」MVで着用した赤いジャケットが米ロックの殿堂で展示

 故マイケル・ジャクソンが「スリラー」のミュージック・ビデオで着用していた象徴的な赤いジャケットが、アルバム『スリラー』の40周年に先立ち、米ロックの殿堂(Rock & Roll Hall of Fame)のLegends of Rock展に特別展示品として期間限定で展示される。
 同館のキュレーターであるAmanda Pecsenyeは声明で、「史上最高のビデオの一つであり、史上最も売れたアルバムのタイトル曲である”スリラー”の画期的なミュージック・ビデオで(使用されていた)マイケル・ジャクソンのジャケットを展示できることに感激しています。これはジャクソンの記念碑的なキャリアを象徴する芸術品です」とコメントした。
 米テキサス州オースティンのVerret家が所有しているこのジャケットは、”高レベルなセキュリティ”の下、オハイオ州クリーブランドのロックの殿堂に輸送され、プレス・リリースによると少なくとも1年間は展示される。
 マイケルが着ていた赤と黒の「スリラー」ジャケットは、衣装デザイナーのデボラ・ナドゥールマン=ランディスが夫のジョン・ランディス監督と共同で、ジャクソンをより”雄々しく”見せるために制作したと、彼女が2009年に米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに語っている。また、当時25歳だったマイケルの体重はわずか99ポンド(約45 kg)で、ウエストは26インチ(約66 cm)だったとも述べている。
 マイケルの最高傑作として広く知られているアルバム『スリラー』は、1982年11月30日の発売以来、米ビルボード・アルバム・チャート”Billboard 200”に合計522週チャート入りし、その内の37週は1位を獲得している。『スリラー』25周年記念再発盤は、赤と黒の『スリラー』ジャケットを着た彼が、MVに登場するゾンビに囲まれているスチール写真で再制作された。2022年11月18日に発売される40周年記念再発盤は、アルバムのオリジナル曲の2枚組CDに加え、マイケルがアルバムのために制作した未発表曲を収録したボーナス・ディスクが付属する。