ロンドンの若手プロデューサー=ティーシャ、デビュー作『Capricorn Sun』から新曲解禁
ロンドンの若手プロデューサー=ティーシャ、デビュー作『Capricorn Sun』から新曲解禁

 英ロンドンを拠点に活動するプロデューサーで、今最もエキサイティングな若手アーティストの一人ティーシャが、最新アルバム『Capricorn Sun』を<Ninja Tune>よりリリースする。現在、先行配信曲「Giving Up (feat. Mafro)」が公開されている。

 2019年にリリースされたEPはボノボやマリブー・ステートといったアーティスト達にサポートされ、その他にもフォールズ、スローイング・スノウ、更にはアメリカを拠点に活躍する日本人アーティスト、Qrionといった面々のリミックスを手がけるティーシャ。

 最新アルバム『Capricorn Sun』は、アーティストとして、またプロデューサーとしての彼女の現在地を示すものであると同時に、世界的な出来事や家族間の激動、そして個人的な葛藤の影響を反映したものでもある。このようなムードや感情の変化は、12曲のアルバムを聴き進めるうちに明らかになる。アルバムの一曲目を飾るイントロはテーシャの親友エッフィが声を当てている。

 「彼女は私を、良い気分にさせようとしてくれる。ロックダウンの間、私たちはよくボイスノートで話して、お互いを励ましあった」とティーシャは語る。

 リード・シングルの「Giving Up」にはテーシャのパートナーであるマフロが参加しており、二人の緊張が高まっていた時期に書かれたという。ボーカリストのクレモンタイン・ダグラスをフィーチャーした「Anxious Mind」は、テーシャ自身の個人的なハイライトで、彼女のプロダクションのより深い側面が表現されているしている。

 「私の曲はいつも本当にハッピーでポジティブに聞こえるのに、これは少し暗くて、おそらく他の曲よりも私自身を表していると思う」とティーシャは話している。

 「Dancing In The Shadows」でもクレモンタイン・ダグラスが参加しており、陰鬱な序盤から徐々に多幸感に包まれるようなラストへ展開していく。「The Light」は、楽観的な夏をイメージした楽曲で、イベントが再スタートされつつあるときに完成したものだ。また、先行解禁されているシングル「Sister」は、メロディーと感情が詰まった生き生きとした楽曲で、別居中の父親を介して異母妹がいることを知り、ロックダウン中に制作したそうだ。

 テーシャは、「私の人生にはあまりなかったことだから、新しい家族の一員ができてとても嬉しい、この曲は、そんな気持ちのすべてを表現したもの」と説明している。

 また、最後を締めくくるアウトロは彼女の愛犬ナラへの頌歌である。「この曲を書いている間、彼女は私の膝の上にいた。だからこの曲はハッピーで遊び心にあふれた音になった」と彼女は語る。

 ティーシャによるデビュー・アルバム『Capricorn Sun』は2022年10月7日にCD、LP、デジタルでリリースされる。

◎リリース情報
アルバム『Capricorn Sun』
2022/10/7 RELEASE
<トラックリスト>
1. Galdem (Intro)
2. The Light
3. OnlyL (feat. NIMMO)
4. Water (feat. Oumou Sangare)
5. Dancing In The Shadows (feat. Clementine Douglas)
6. Giving Up (feat. Mafro)
7. Anxious Mind (feat. Clementine Douglas)
8. Time
9. Power
10. Running
11. Sister
12. Nala (Outro)

Photo: Nicole Ngai