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九州から北陸に発達した雨雲や雷雲がかかり、落雷も多数発生しています。九州北部では線状降水帯による猛烈な雨が降り、土砂災害、浸水害、洪水害の危険度が非常に高まっている所があります。また、中国地方にも活発な雨雲がかかり続け、雨量が多くなっています。

九州~北陸に発達した雨雲や雷雲

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きょう19日、前線上の低気圧が日本海西部にあって東北東に進んでいます。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

九州から北陸にかけて発達した雨雲や雷雲がかかり、落雷も多数発生しています。九州北部では線状降水帯による猛烈な雨が降り、土砂災害、浸水害、洪水害の危険度が非常に高まっている所があります。1時間雨量は、大分県日田市で81.5ミリ(3時45分まで)と猛烈な雨が降りました。大分県宇佐市院内で70.0ミリ(4時24分まで)と観測史上1位の雨量となりました。

また、中国地方にも活発な雨雲がかかり続け、雨量が多くなっています。12時間雨量は、山口県萩市で167.0ミリ(8時20分まで)、山口県長門市油谷 173.0ミリ(7時30分まで)と7月の1位の値を更新しました。山口県美祢市東厚保では213.0ミリ(3時40分まで)と2010年の統計開始以降で最も多くなりました。

9時現在も佐賀県、福岡県、大分県、山口県、島根県には土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

大雨災害に厳重に警戒

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このあとも、九州から北陸にかけて、雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

九州北部地方ではきょう19日午前中まで、九州南部ではきょう19日日中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。引き続き土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

中国、四国から近畿では、きょう19日夜にかけて、東海や北陸、関東甲信(長野県が中心)では、あす20日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。

大雨が発生したときは

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大雨が発生すると、普段流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。絶対に近づかないでください。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。また、雨水はアンダーパスに流れ込むため、すぐに冠水します。車が水没して故障し、車内に取り残されると非常に危険なため、無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。