【STEP4 おまけ】

 お金はあって困るものではない。さらに余裕資金があるのなら「積み立て投資」に挑戦する手もある。若い世代が今、我先にと始めている投資法だ。

 簡単に言えば、主に世界経済全体を対象にしている投資信託を毎月、一定額購入する投資法だ。成長性を重視するのなら、投資対象は「株式」が主流になる。長期間積み立て続けることで世界経済の成長の波に乗ることを狙うのだ。

 国の制度である「つみたてNISA」なら年間40万円まで積み立てできる。60代10年なら400万円まで投資ができ、運用益はすべて非課税だ。

 以上見てきたように、年金の少なさを嘆く専業主婦でも、制度を知り、それを利用できる少しの余裕があれば60代の10年で老後資金を増額できる。ちなみに、国民年金の任意加入の保険料は、夫が会社員なら夫に出してもらおう。全額が社会保険料控除に使えるから、夫の所得税・住民税が安くなる。これまた一石二鳥なのだ。(本誌・首藤由之)

*正確には、自分の少額の老齢厚生年金が先に支給され、それと夫の老齢厚生年金の4分の3との差額が遺族厚生年金になる

週刊朝日  2022年10月7日号

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首藤由之

首藤由之

ニュース週刊誌「AERA」編集委員。特定社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナー(CFP🄬)。 リタイアメント・プランニングを中心に、年金など主に人生後半期のマネー関連の記事を執筆している。 著書に『「ねんきん定期便」活用法』『「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー 習慣』。

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