ルイス・コール、4年ぶりの新作『Quality Over Opinion』完成&ファンキーな先行曲解禁
ルイス・コール、4年ぶりの新作『Quality Over Opinion』完成&ファンキーな先行曲解禁
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 ルイス・コールが、4年ぶりとなる新作『Quality Over Opinion』を<Brainfeeder>より2022年10月14日にリリースする。先行配信曲として「I’m Tight」がMVと共に公開された。

 今月初めにリリースしたバラード「Let it Happen」とは対照的に、「I’m Tight」はファンキーなベースラインと精密なドラミングがなめらかに展開するルイス・コール流ファンク・チューンとなっている。

 ルイスは、「これは100曲くらいいろんなファンクを録音して、その中から気に入ったものを選んで、つぎはぎしながら一つの曲にまとめたものなんだ。この曲のためにベースのパートを何度も練習しなきゃならなかった」と語っている。

 20曲からなるこのアルバムは、自身が所有するホーム・スタジオで作曲、演奏、制作を行い、ノウワーでも活動を共にするジェネヴィーヴ・アルターディ、17年来の友人であるサックス奏者のサム・ゲンデル、ピアニストのクリス・フィッシュマン、ニーボディのネイト・ウッド、ベーカーズフィールドの音楽シーンの中心人物マーロン・マッキー、ギタリストのカート・ローゼンウィンケルらがゲストとして参加している。

 「このアルバムで表現しているのは、出来る限りパワフルで心地よい音楽を作ろうとベストを尽くしたこと。自分自身にとっても他の人々に向けてもね」と彼は話している。

 ルイスの主な楽器はドラムで、ジャズのバックグラウンドを持っているが、彼が生み出す音楽は一聴しただけでは純粋な意味でのジャズや古典的な意味でのジャズとは似つかない音楽に聴こえる。彼はよりコンセプチュアルな部分でジャズとの繋がりを表現している。

 「ジャズの本質は混じりっ気なしの自由だ……制限なんてない……ただその瞬間に自分がどう思うかで…無限の純粋な爆発なんだ」と彼は説明する。

 『Quality Over Opinion』で彼が試金石にしているのは、グスタフ・マーラーやジョルジ・リゲティら音楽の境界を押し上げる作曲家たち、ジャズのアイコンであるマイルス・デイヴィス、スウェーデンのエクストリーム・メタルバンドのメシュガー、モートン・ローリゼン(著名な音楽教授でアメリカの合唱曲のマイスター)、スーパー・マリオ・カートなどだ。

 ルイスは、「このアルバムには一続きの物語はない。それぞれの曲でぼくの人生のある一瞬を表現している。インスピレーションを受けたのは、喜び、痛み、そして周りの人々の人生から何かを引き出すという絶え間ない使命感だ」と述べている。

 『Quality Over Opinion』は10月14日にCD、数量限定のCD/LP+Tシャツセット、LP、デジタルでリリースされる。国内盤CDには歌詞対訳・解説が封入され、ボーナス・トラック「I Forgot Your Birthday (feat. Spencer Cole)」が収録される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(クリア・ヴァイナル)、日本語帯付き仕様の限定盤(クリア・ヴァイナル)の3形態でリリースが予定されている。

◎リリース情報
アルバム『Quality Over Opinion』
2022/10/14 RELEASE
<国内盤CDトラックリスト>
1. Quality Over Opinion
2. Dead Inside Shuffle
3. Not Needed Anymore
4. Shallow Laughter
5. Bitches (feat. Sam Gendel)
6. Message (feat. Chris Fishman & Nate Wood)
7. Failing in a Cool Way
8. Disappear
9. I’m Tight
10. True Love
11. Planet X
12. Let Me Snack (feat. Marlon Mackey)
13. Forgetting
14. Park Your Car on My Face
15. Don’t Care (feat. Genevieve Artadi)
16. Laughing in Her Sleep
17. Outer Moat Behavior
18. When (feat. Kurt Rosenwinkel)
19. Let it Happen
20. Little Piano Thing
21. I Forgot Your Birthday (feat. Spencer Cole) [Bonus Track]

Photo: Richard Thompson