答えのない時代に、メモが最強の武器になるーー。
そう言い切るのは日本一ノートを売る会社コクヨで働く下地寛也氏だ。トップ社員である彼自身が、コクヨ社内はもちろん、社外でも最前線で働くクリエイターやビジネスパーソンにインタビューを重ねてきた。そこから見えてきたことは、
◆トップクラスの人達は、メモを取り続けていること
◆そして、頭の中で考えるのではなく、書きながら考えていること
だった。この連載※では、『考える人のメモの技術』の著者である下地氏が、実際に集めたメモをベースに、あらゆる問題解決に効くメモ術を紹介していく。
※この記事はダイヤモンド・オンラインの連載記事からの転載です
ノートの使い方に関する疑問
ノートの使い方について、次のような話を聞いたことはないでしょうか。
・ノートは1冊にまとめよう
・ノートはキレイに書くべき
・ノートは大きいサイズの方がいい
・内容は1ページにまとめる
「なるほど」と思いつつも、逆の意見を聞くことがあります。
・1冊にすると内容がごちゃごちゃになる
・なぐり書きでもスピーディに書く方がいい
・小さいサイズの方が持ち運びしやすい
・1ページに1つの内容だとスカスカになる
こちらも、ごもっともですよね。
これらの疑問に答えるべく、実際にコクヨの社員にヒアリングしてみました。
その結果はどうかというと…
インプットとアウトプットでメモを使い分ける
コクヨの社員はノートを2冊持っていて、使い分けている人が結構いました。
1冊は、気になったことをメモするインプットメモとして、もう1冊は、企画などを考えるためのアウトプットメモとして使っていることがわかったのです。
写真のような、「測量野帳」(左)をインプットメモに、A4サイズヨコ向きで1枚ずつ切り離しができる「キャンパス ノートパッド」(右)をアウトプットメモにしているという感じ。
コクヨでは、この2冊を使っている人がたくさんいます。
これは、スマートフォンとパソコンの使い分けにも似ています。
歩きながらもササッと使えるスマートフォンと、デスクでガッツリ仕事をするときに使うパソコンの関係です。