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今週末からは今季一番強い寒気が流れ込む予想ですが、その寒気は「記録的」となる可能性があります。局地的なドカ雪や、普段、雪の少ないエリアでの大雪、広範囲の水道凍結など、太平洋側のエリアも大雪や低温への備えが必要になりそうです。

季節外れの暖かさは一時的 この先は寒波襲来

先週は1月とは思えないような、季節外れの暖かさとなった所がありましたが、この先は厳しい寒さの日が多くなります。特に今週の20日(金)頃からは強い寒気が流れ込み、来週はじめにかけては今季これまでで一番強い寒気が流れ込む予想です。

この寒気、16日午後5時現在では、ここ数年ではあまりないような「記録的な強さの寒気」となる可能性があります。

予想される寒気の強さは

気象業務においては様々な高度の寒気を解析していますが、特に目安としているのが上空5000メートル付近の「上層寒気」と、1500メートル付近の「下層寒気」です。「上空寒気」が強いと雪雲が急速に発達しやすくなり、「下層寒気」は雪になるエリアの目安となります。

この先、予想される寒気は、上層・下層ともに強烈です。例えば、福岡の上空1500メートル付近の「下層寒気」をみてみますと、昨年12月18日に観測されたマイナス11.1℃が今季これまでで一番低い値ですが、この先はマイナス15℃以下の寒気が流れ込む可能性があり、通年の記録とてしても過去10位以内に入るような強さです。

寒気が強いとどんなことが起きるのか

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「上層寒気」が強いと、日本海側を中心に雪雲がどんどん発達して、短い時間にたくさんの雪が降ってしまうことが考えれらます。昨年末も短時間の大雪により、車の立ち往生が発生した所がありましたが、今回も道路の大渋滞や立ち往生が発生する可能性があります。また、倒木や雪の重みで電線が切れることで停電が発生することも考えられます。落雪や道路の冠水も注意が必要です。

「下層寒気」が強いと、太平洋側など、普段、雪の少ないエリアも含めて広い範囲で大雪となり、交通機関が乱れたり、多くの世帯で水道が凍結してライフラインに影響が出る恐れがあります。物流がストップして、食料品が不足することなども考えられます。

寒気の予想はまだ変わる可能性がありますので、この先も最新の情報を確認し、大雪や低温などに備えてください。