現在は米国を拠点としているがゆえに、米国の生活様式にあった作風を意識しているという。
「米国では食事は大皿で取り分ける機会が多いので、小鉢や茶碗、煮物用のお皿といった細々した食器を作る機会は少ないのが特徴です。また、日本で作られる食器などと比べ、サイズが米国仕様で大きいのが特徴です」
また米国ならではの興味深い製作コラボレーションとして、ロサンゼルスを拠点とする日本酒造ベンチャー企業「Sawatelle Sake」と酒と酒器のパッケージ商品をプロデュースしたり、ミシュラン二つ星の和食懐石レストラン「n/naka」の食器を手掛けたりした。
「n/nakaは『現代的な解釈を加えたカリフォルニア風懐石料理』として知られており、自らが作り出す作風と通ずるものがある。今後も一つの概念にとらわれない作品を作り出していきたい」
エバラードさんは今後の展望をこう語った。