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きょう21日(火)午前11時、青森県八甲田山系の酸ケ湯で、全国で今シーズン初めて積雪が4メートルを超えました。北海道から新潟にかけては、24時間で一気に50センチ前後の雪が積もりました。引き続き、なだれや屋根からの落雪などに注意が必要です。

青森県の酸ケ湯で積雪4メートル超え 今季全国で初

きょう21日(火)も冬型の気圧配置が続き、更に強い寒気が南下。日本海側を中心に断続的に雪が降っています。青森県八甲田山系の酸ケ湯では、きょう21日午前11時に積雪402cmを観測しました。全国で積雪が4メートルに達したのは、今シーズン初めてです。

昨シーズン(2021年~2022年の冬)、全国で初めて積雪4メートルを観測したのも青森県八甲田山系の酸ケ湯で、2022年1月30日午後10時に積雪403cmを観測しました。

【近年、全国で初めて積雪が4メートル以上になったのは】
2021-2022年 2022年1月30日 酸ケ湯
2020-2021年 2021年2月24日 酸ケ湯
2019-2020年 なし
2018-2019年 2019年2月12日 酸ケ湯
2017-2018年 2018年2月12日 肘 折
2016-2017年 なし
2015-2016年 なし
2014-2015年 なし
2013ー2014年 2014年2月 7日 酸ケ湯
2012ー2013年 2013年1月18日 酸ケ湯

日本海側は平年を上回る積雪

青森県八甲田山系の酸ヶ湯では、20日11時~21日11時までの24時間に約50センチ積雪増。また、新潟県妙高市の関山や、長野県小谷村、野沢温泉などで、24時間に50センチ以上の雪が降りました。

きょう21日の午前11時現在の積雪は、北海道や東北の日本海側を中心に、平年を上回っています。

山形県大蔵村肘折で280センチ以上となっているほか、山形県大井沢や新潟県魚沼市西名、新潟県津南町、北海道倶知安町や北海道幌加内町朱鞠内、北海道音威子府村で2メートルを超えています。

21日夜にかけて断続的に雪 雪崩や落雪に注意

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このあとも冬型の気圧配置が続き、寒気が居座る見込みです。北海道や東北では、21日夕方にかけて断続的に雪雲がかかり大雪となる所があるでしょう。交通機関への影響に注意・警戒が必要です。

北陸から山陰にかけての大雪は峠を越えつつありますが、このあとも積雪や路面の凍結に注意が必要です。

21日11時現在、北海道から山陰にかけての日本海側を中心に広く「なだれ注意報」が発表されています。引き続きなだれや屋根からの落雪などに十分ご注意ください。

短時間の大雪 注意点は?

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① 道路の除雪が追いつかなくなることで、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生する恐れがあります。特に交通量の多い国道や高速道路などでは大規模な立ち往生となり、復旧まで長時間かかることがあります。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

② 「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。

③ 道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。

このほか列車のダイヤが大幅に乱れることも考えられます。計画運休などが事前に発表されることもあるため、交通情報をこまめに確認してください。