ポール・サイモン、最新録音作『七つの詩篇』が完成
ポール・サイモン、最新録音作『七つの詩篇』が完成

 ポール・サイモンが、最新録音作『七つの詩篇』を2023年6月21日(輸入盤は5月19日)に発売する。

 33分、7楽章を、一つの作品として聴かれることを意図して制作された『七つの詩篇』は、従来のアルバムの概念を超越したものであり、ヴァイナル、CD、デジタル・フォーマットともに、全楽章一体の形態で届けられる。

 アコースティック楽器だけを使い、ほぼポール・サイモン一人の演奏によって完成された『七つの詩篇』は、その技巧が頂点にあることを示すものであり、声とギターだけのシンプルな構成でありながら、強く訴えかける魅力にあふれている。複雑に練り上げられた今作では、聖歌や賛美歌を思わせるサウンドスケープを聞くことができ、ポール・サイモンの歌詞がその中心にしっかりと位置を占めている。ギターの弦の響きに、いくつかのアコースティック楽器、さらには、イギリスのヴォーカル・アンサンブル、ヴォーチェス8、イーディ・ブリケルらの美しい声楽要素が加わり、豊かな音の世界が紡がれている。

 『詩篇』とは本来、語られるものではなく、歌われるべきものという原点を踏まえながら、『七つの詩篇』は、フォーク・ミュージックの起源でもあるダヴィデ王の『詩篇』へとつながっていく。そのようにして生み出された『七つの詩篇』は、静かな感動を呼び起こす音楽体験であり、聴くごとに、細部までの豊かな味わいを聴きとることとなるはずだ。ポール・サイモンがこれまでに送り出してきた作品のどれとも異なるものであり、従来のジャンルという概念で語ることはできない。

 その音の世界をビジュアル面で補完するアートワークには、高名な風景画家トーマス・モランの『Two Owls / 二羽のフクロウ』の一部を拡大したものが使われている。

 『七つの詩篇』は、一つの組曲であり、それぞれに連なる7つの楽章で構成されている。プロデュースは、ポール・サイモンとカイル・クラシャムが行った。

◎リリース情報
アルバム『七つの詩篇』
2023/6/21 RELEASE
SICP-31629 2,860円(tax incl.)
<トラックリスト>
1. ザ・ロード
2. ラヴ・イズ・ライク・ア・ブレイド
3. マイ・プロフェッショナル・オピニオン
4. ユア・フォーギヴネス
5. トレイル・オブ・ヴォルケイノ
6. ザ・スケアード・ハープ
7. ウェイト