山田美保子・放送作家、コラムニスト
山田美保子・放送作家、コラムニスト
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 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、サントリーの「ノンアルでワインの休日」を取り上げる。

【写真】本格的なワインのような味わいを実現したノンアルコール飲料はこちら

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 各地のニュース番組で連日、「過去最多」の新型コロナウイルス新規感染者数が報じられている。東京の速報は午後4時45分。感染者数が抑えられていた頃はトップニュースではなかったのに、第7波になってからは、時刻が近づくと赤ペンを握りしめたアナウンサーが深刻な表情を浮かべる。

 それでも行動制限は出ていないのだが、テレビ局やラジオ局ではいまも「4人以上」の飲み会は禁止。スタッフがこのルールを守っている以上、出演者たちも従っているという状況だ。

 そんな折、久々に聞かれるようになったのが「リモート飲み」。ステイホームが流行語だった頃は芸能界でも盛んに行われていたが、最近はほとんど聞かれなくなった。

 だが、感染者数の激増と、実際、周囲に再び陽性者が増えつつある状況に、「久々に、やってみよう」と再流行の兆しだ。

 ただし、内容には変化がみられる。「以前のリモート飲みの反省点は、エンドレスで飲みすぎてしまったこと、太ってしまったことの2点」とは某女性タレントの弁。結果、増えているのが“ノンアル派”で、「なかでも、最近人気急上昇なのは、稲垣吾郎さんがCMをやっているアレ」。『サントリー』「ノンアルでワインの休日」である。

 今年3月に発売され、わずか1カ月で1年分の販売計画を達成。上方修正したとのニュースは飲料業界でもおおいに話題となった。ゆえに吾郎さんが出演し、夏木マリさんが歌うCMも、またよく見かけるようになった。

 先日、取材で会った吾郎さん本人も「売れてるみたいね。だってあれ、美味しいもん。オススメしている身としては、やっぱりうれしいですよ」とご満悦だった。

「芸能界でワインが似合う人といえば?」とのアンケートをとったとしたら、ダントツになると思われるほどワインに造詣が深い吾郎さんが太鼓判を押すノンアルワイン。よって「飲めない人が飲む」というよりも、「飲める人が進んで飲んでいる」というのが、他のノンアル飲料とは異なる点だろう。

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