AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:義母からずっと「これからは共働きが当たり前」と言われ、パートしながらお母さん業をしてきました。が、去年疲れ果て退職しました。「専業主婦は悪」と自分の心をムリに洗脳して働いた結果、心が悲鳴をあげたのです。専業主婦はそんなに悪いですか? 稼がない主婦は、罪ですか?教えてください。ちなみに義母は、まさかの専業主婦です。(女性/専業主婦/45歳/おうし座)
A:まずは本当にお疲れ様でした。自分の意思で退職をされたということなので、ステップ1を踏み出されている。素晴らしいことだと思います。
人間には「無理レベル」というものがあります。
例えば、どうしても気が合わない人がいて、「腹は立つけど、この人はそういう人だから」と思えるなら、無理レベルは3とか4。でもこの相談は無理レベルが5を超えている気がしました。
僕はいつも思うんですが、人に「こうすべきだ」ということをよくしゃべる人に限って、自説じゃないことのほうが多いです。自分の頭で考えて、自分の経験値で言ってるわけじゃない。自分が言われて嫌だったことを、受け売りで言っているだけの人もいます。これが赤の他人だったら、bot(ボット)つまり自動再生装置として見てスルーするのも一つの手です。ただ、家族だとそれも難しいかもしれません。
無理レベルが5を超えた時は、距離を取ってください。そうじゃないと自分がどうにかなってしまうから。
距離の取り方について説明したいんですが、第一に強い意思が必要になってくると思います。距離を取ることで、相手の攻撃が激しくなることがあります。「上等だよ」と思わないと戦えない。これはもう「戦」の段階に入っています。そして、一線を越えたのであれば開き直って自分の意思を通していいと思います。旅に出るとか、やってみたかったことをやるとか。外に居場所を作っていきましょう。家庭内の問題と戦うためには、外の味方や居場所が絶対に必要になってきます。