新年を迎えるにあたって思うのは、その友人たちのこと。いい正月を迎えられるのでしょうか。

 こうした苦労を強いられている方は全国でどのくらいいらっしゃるのでしょうか。半端な数ではないでしょう。そういう方たちが一人でも多く、良い日を迎えて欲しいと切に思います。

 新型コロナの影響は私のクリニックでも少なくなかったです。それまでは、北海道や九州からも来院していた患者さんが、ぴたりと来ることができなくなりました。薬の処方は定期的に続けていますが、丸2年もお会いしていないのはさびしい限りですし、医療とはいえないのではないかとも思ってしまいます。

 新年に思うのは、今年こそは、コロナに負けない日常を取り戻して欲しいということです。そのためには、コロナを敵視するだけではなく、いかに共存すればいいかを考えていくべきでしょう。新たな道が必要です。

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など著書多数。本誌連載をまとめた「ボケないヒント」(祥伝社黄金文庫)が発売中

週刊朝日  2022年1月7・14日合併号

著者プロフィールを見る
帯津良一

帯津良一

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など著書多数。本誌連載をまとめた「ボケないヒント」(祥伝社黄金文庫)が発売中

帯津良一の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
新型スマホ「Google Pixel 9」はiPhoneからの乗り換えもあり?実機を使って検証