「18祭」は7月16、17日、神奈川・日産スタジアムで、23、24日に大阪・ヤンマースタジアム長居で開催された(撮影/小黒冴夏)
「18祭」は7月16、17日、神奈川・日産スタジアムで、23、24日に大阪・ヤンマースタジアム長居で開催された(撮影/小黒冴夏)

■最新曲をバンド演奏

 中盤のMCタイムでは、村上のドリンクがないハプニングが起きた。「誰が届けに来るか、チャンスやぞ」と、横山裕が関西ジャニーズJr.を煽る。だが、いざ水が届くと横山が強引に奪い、自ら村上に手渡した。村上の「お前かい!」に会場は大爆笑。息の合った掛け合いに、大倉、安田、丸山は「夫婦漫才や!」と笑い合った。

 後半戦は、彼らが戦隊ヒーローに扮する「エイトレンジャー」が登場、続いて関ジャニ∞の妹分の「キャンジャニ∞」が応援に駆け付けた。キャンジャニは彼らが女装するアイドル。仲の悪い(設定の)倉子(大倉)と丸子(丸山)が小競り合いを繰り広げ、賑々しくステージを彩った。

 いよいよ最後は、関ジャニ∞の代名詞でもあるバンド演奏へ。大倉は時に立ち上がってドラムを叩き、横山はトロッコに足をかけてギターをかき鳴らす。楽しくて仕方ないという表情の安田、無造作に髪を下ろし真剣な表情でベースと向き合う丸山、村上はキーボードを弾きながら片手で客席を煽る。昨年、5人でレコーディングし直した「ここに」から、横山が猛特訓し、ギターとしてレコーディングに初参加した最新曲「喝采」まで8曲を届けると、会場のボルテージは最高潮に達した。

■これからも走り続ける

 1人ずつ感謝も語った。

「振り返れば悔しいこと、つらいこと、腹立つこともたくさんありました。でもこういう景色、メンバーと共に過ごす時間が、それも必要な時間だったと再認識させてくれる。いろんな捉え方はありますが、僕はまだ18年だと思っています」(村上)

 丸山は自身のメンバーカラーであるオレンジに染まった会場に声を詰まらせ、涙を堪えた。

「デビュー当時はペンライトの意味とか歓声の意味とか、何もわからず無邪気に楽しんでました。続ければ続けるほど、その重さと後押ししてくれる強さに胸を打たれています」(丸山)

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