同氏は以上の3つがアメリカにおいて韓流ブームが広がっている大きな理由であるとするが、韓国エンタメ業界はこれからも新しいコンテンツを作り続けなければ、トレンドを追いかけるだけのアメリカのファンたちからは、いずれ飽きられるだろうと警告する。
確かに、韓流ブームでアメリカにおける日本文化への注目度は下がっているのかも知れないが、「アニメ」、「コスプレ」、「ニンジャ」などの日本語は日常会話の中で普通に使われるし、地元のスーパーに行けば寿司がおいてあるのが珍しくなく、もはやアメリカ社会の日常として定着しているのかも知れない。
韓国と日本というと、どうしても競争相手として捉えられがちであるが、アジア系住民に対するヘイトクライムが急増している今、この韓流ブームが著者のようにアメリカで暮らすアジア人たちにとって、良い追い風になることを切に願っている。
(新垣謙太郎)