そんなミュージシャンたちに比べ、最近、株を上げている印象なのがお笑い芸人だ。なかでも、モテないキャラの代表格だったアンガールズの田中卓志が一般女性との交際を公表。じつは高身長・高学歴・高収入という「三高」芸人でもあるが、内面的なところも評価されている。

 たとえば、ゆきぽよこと木村有希が「ヤンキーは優しい。彼氏だって爆音でバイク乗ってても家の近くになると音小さくしてる」と主張した際、田中は「町ではうるさくして人に迷惑かけといて、自分の彼女とか身の回りではいい顔する、それが嫌いなんだよ」と反論した、というエピソードがネットで共感的にバズったりしている。

 また、意外なモテぶりが判明したのが蛙亭・中野周平。彼女が途切れたことがなく「17の秋からずっといます」と語っている。相方のイワクラによれば「中身がめちゃくちゃイケメン」なのだそうで、彼女がファミレスで「ナスが食べられなくて残しちゃった」とLINEをすると、そのファミレスへナスを食べるためだけに出かけたりするという。

 このエピソードについて、中野本人は「どんな口実でもいいからキミに会いたかったんだよ、っていうアピールです」と、歯の浮くような説明もしていた。

 ほかには、ジャングルポケット・太田博久のように、モデル妻・近藤千尋との夫婦仲のよさで好感度を上げている人も。また、霜降り明星・せいやは3時のヒロイン・福田麻貴との交際~破局が報じられた。事務所は「親しい友人のひとり」と説明したものの、せいやといえば、一昨年、人妻とのリモート飲みの最中に下半身を露出して、それを暴露されるというスキャンダルもあった。その痛手から、ちゃんと復活できているようだ。

 復活といえば、最初の結婚を浮気で棒に振った陣内智則も今は再婚して、人気を取り戻しつつある。芸人は笑いのネタにできる分、こういう状況に強いのかもしれない。

 もっとも、なかにはアンジャッシュ・渡部建のようになかなか立ち直れない人もいるわけだが――。この人があまりにもやらかしたおかげで、他の芸人がまともに見えるようになったという効果もあるのだろう。

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「緊張」よりも「弛緩」を求める時代に