会場に飾られた寅年のオブジェ(國府田公子さん提供)
会場に飾られた寅年のオブジェ(國府田公子さん提供)

 度重なるメディアの“引退報道”を尻目に絶好調の沢田だが、ファンの間では一つ問題が起こっている。それはライブチケットの不正転売。コロナ禍の影響でファンクラブを解散させてしまったため、全てのチケット販売を一般の業者が手がけるようになった結果、転売業者の手に渡る数が増えているようなのだ。前出の國府田さんは「今回のツアーチケットの定価は税込み8千円ですが、いろんなサイトで多数転売されていて、中には20万円で落札されているものもありました。特に1月21日のライブ会場のLINE CUBE SHIBUYAは席数が少ないので、高額になる傾向があります。最近はライブDVDのリリースもないので、どうしてもライブを観たいファン心理につけこんだ悪質な行為だと思います。以前のようにファンクラブがチケットの配分を管理してくれればいいのですが……」と嘆く。

 高額転売をめぐっては2019年、「チケット不正転売禁止法」が施行され逮捕者も出ているが、海外サイトを介した転売やSNSに関するトラブルなども後を絶たず、課題は多いようだ。

 コロナ禍でさまざまな制約にさらされながらも、世間の熱いまなざしを浴び続ける沢田研二。日本を代表する孤高のロックスターが令和の時代にどのような活動を展開してゆくのか楽しみにしたい。(中将タカノリ)

週刊朝日  2022年2月4日号

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