・「ザ・ステアケース ~階段で何が起きたのか~」

 階段下で発見された妻の遺体。有罪判決を受けた夫の作家マイケル・ピーターソンの裁判に17年間密着したテレビシリーズ。

「事件の真相に迫る犯罪ドキュメンタリーの先駆け的作品。番組は進行中で真相はいまだ闇の中。コリン・ファース主演でドラマ化も決まりました」

・「監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影」

 大手IT企業元社員による証言やドラマを交え、スマートフォンやSNSなどのテクノロジーの危険性に警鐘を鳴らす映画。

「SNSに踊らされている自分を見つめ直したくなります。サスペンス的な要素もあり。同じく配信中の『グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル』もご一緒に」

・「Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業」

 人間こそが海洋生物の生態系を荒らす張本人で、持続可能であるとされる漁法に隠された陰謀や危険性を明らかにした映画。

「最近注目のサステイナビリティー(持続可能性)も聞こえはよくても、それが本当かどうかは自分で考えるべき。考える力を養ってくれるのも、ドキュメンタリーの良さ」

【佐藤寛朗さんおすすめ】

・「i ─新聞記者ドキュメント─」

 森達也監督が東京新聞社会部の望月衣塑子記者に密着し、日本社会が抱える同調圧力や忖度(そんたく)の正体を探ろうとする映画。

「米倉涼子さん主演のドラマが話題ですが、映画はガチなドキュメンタリー。ジャーナリズムに一石を投じるべく、森監督も官邸の記者会見に潜入を試みるなどスリリングな並走が続きます。首相は代われど政治やメディアは変わった?と、当時の状況をおさらいできます」

・「なぜ君は総理大臣になれないのか」

「なぜ君は総理大臣になれないのか」 (c)ネツゲン
「なぜ君は総理大臣になれないのか」 (c)ネツゲン

 初当選から2017年の総選挙まで、立憲民主党の衆院議員、小川淳也氏の政治活動に17年間密着した映画。

「両親や取材者の大島新監督にまで『政治家に向いてない』とダメ出しされても前を向く小川さん。奥さまや娘さんは選挙戦が板についてくるのに、本人はあまり変わらない(笑)。でも、そんな彼が愛らしく見える。続編『香川1区』を観るなら、これはマスト」

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