TikTokは、生配信を合わせるともうほぼ毎日のように動画を投稿している。流行っているダンス動画を見つけたら、それを真似してダンス動画をあげたり、最後にちょっとオリジナルな振り付けを加えたりして楽しむのがお気に入り。

 動画の長さは短いものだと数秒っていうのもあるし、それだけ短くてもバズったりする可能性があるのはTikTokの特徴かも。YouTubeだと広告の関係もあるし、そこまで短い動画ってあまりない。それにボクの中では、YouTubeってテレビに近いような印象だから、手軽っていうよりかはスタッフさんを交えてやるものっていう意識が強いからね。それに比べてTikTokは完全にボクの手しか加わってないからもう「遊んでいる」っていうような感覚に近い。しかも、それをギャルが見ているんだって思うと、ゾクゾクするよね。

 それに、ここ数年は、TikTokをきっかけにブレイクする人も増えているから、アイドルや音楽アーティスト、お笑い芸人で一発ギャグを持ってる人は、どんどん利用したほうがいい。

「新しい学校のリーダーズ」っていうアイドルグループは、TikTokでバズったことをきっかけに今ではフォロワー数が340万人。昨年は海外のレコード会社とも契約したり、アメリカの数万人規模のロックフェスにも出演したみたい。あと「超ときめき宣伝部」っていうアイドルグループは「好き」っていう曲がTikTokでバズって、韓国のTikTok週間ランキングで1位をとったり、インドネシアのSpotifyでも1位になったりして、もう今ではアジアのTikTokを代表するアーティストともいわれている。

 誰でもスターになれる可能性がある。SNSではよく言われる言葉だけど、TikTokはまさに今そのチャンスがいちばん強いツールかもしれない。もう今の時代、長い動画ってなかなか見られない。若い世代は特にそうなんじゃないかな。TikTokで流れているような数秒~数分の動画を、空いた時間にどんどん見ていくっていうのが今の主流なんだと思う。

 ボクもまた今夜、生配信やろうかなー。

 生配信中は、みんなボクのことを「かわいい」とか「クロちゃんしか勝たん」とか「スクショタイムちょうだい」とかってすごく褒めてくれるから、その日はすごく幸せな気持ちで眠れるんだ。テレビの収録などでめちゃくちゃ滑っていたとしても全てプラスに変えてくれるからね。

 ボクのTikTokのフォロワーは現在37万人。これだけ多くの人に支持されるのはやっぱりボクがかわいいからだよねー。

 早く40万人に到達したい。そして、いつかは960万人(クロちゃん)まで到達してみせるしん!

 (構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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