
丸山茂樹氏は、タイガー・ウッズ選手の社会復帰、トップ10が普通になった松山英樹選手、スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手について語る。
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タイガー・ウッズ(46)が米PGAツアーの「ジェネシス招待」(2月17~20日、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のリビエラCC)の現場に、大会ホストとして顔を出しましたね。
行きたかったなあ。リビエラはロスの自宅から車で15分ぐらいなんですけど、今年はこの時期ずっと日本にいるんで。
もう1年ですね。タイガーが大けがを負った交通事故は、去年のこの試合の直後にリビエラの近くで起きました。まだ試合に復帰できないんだから、どれほど大きな出来事だったのかが分かりますよね。
いやもう、あのときは「終わった」と思いました。社会復帰までいけるのかどうか、という感じで。去年の11月に球を打つ動画を公開して、ホッとしました。我々の業界では、いてもらわなきゃいけない存在の一人ですからね。年に何試合か出るって言ってますけど、今年は無理なんじゃないですか? 歩いてゴルフができてるのか、っていうところがクエスチョンマークですよね。
さてPGAツアーの「フェニックスオープン」(2月10~13日、米アリゾナ州スコッツデールのTPCスコッツデール)で松山英樹(29)は8位でした。今回はボギーも多かったですけど、パー5でのショットのクオリティーの高さが、ほかの選手とは段違いのレベルでしたね。いまはコースが得意とか不得意とか関係なく、トップ10にいるのが普通になってきましたよね。ゴルフのレベルが一皮むけちゃった感じです。
さあ北京オリンピックです。スノーボードの男子ハーフパイプ決勝で、平野歩夢選手(23)が金メダルをとりました。家族みんなでめっちゃ応援してたんです。とくに接点はないんですけど、平野選手は日大ですから。弟さんもね。