EU指導者らに向けて、ゼレンスキーは「生きてお目にかかれるのは最後かもしれない」といったメッセージを発信。人の心に刺さることを適当なタイミングで、適当な手段で伝える能力を発揮しました。
彼への評価はこの先の歴史が判断することだと思います。徹底抗戦の結果、ウクライナが国として解体されたり、膨大な人的被害が出たりするかもしれない。ロシアの条件をのんだほうが命を救えたと語り継がれる可能性もあります。ただ、現時点では国民の心をつなぎとめ、欧米の支援を獲得した点で大きな役割を果たしているといえます。
(構成/編集部・福井しほ)
※AERA 2022年3月14日号