バカリズム
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 日本一面白いピン芸人を決めるお笑いコンテスト「R-1グランプリ2022」。記念すべき20回目となった今大会で初の審査員を務めたバカリズム(46)は、トップバッターのkento fukayaに無表情で「84点」をつけ、賞レースではあまり見かけない“ガチ”すぎる辛口審査が話題になった。

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 同じく審査員を務めた野田クリスタルは自身のラジオ番組で「本番後、バカリズムさんに『84点、しびれましたわ』と言ったら、『周りが高くてびっくりした』と言われた」と明かしたが、バカリズムの真意はどこにあるのか。お笑い番組を数多く手掛ける放送作家はこう語る。

「バカリズムさんがつけた最低点数はトップバッターの84点で、最高が吉住さんにつけた91点。トップバッターは様子見として90点前後をつけるのが賞レースではよく見る光景ですが、そこを84点から始めたのは『本気で審査する』というバカリズムさんのある種の覚悟を感じました。最高点数が低いのも、今大会ではバカリズムさんにとって本当に面白いネタがなかったということ」

 バカリズムは過去、「R-1」に5回出場し、うち4回は決勝に進出している。「トツギーノ」や「地理バカ先生」など、この大会でバカリズムは独特のシステムコント(仕組みやルールを設定して話を展開させ、笑いにつなげる手法)で才能を開花させてきたので、そんな彼からすると現役のR-1戦士たちのネタはどうしても物足りなく感じてしまったのかもしれない。

「彼は自分のネタに自信がありますし、まだ現役で毎年のように新ネタライブもやっている。84点から始めたバカリズムこそ本当の審査員だと称賛する声が多かった。逆に、同じく今回が初の審査員だった小藪(千豊)さんは最低点が92点で最高が98点と異様に高すぎた。『自分はピンでネタをやってるわけじゃない』という小藪さんらしい遠慮が働いたんだと思います。ただ、こういう遠慮は賞レースの展開を荒らしてしまう可能性もあります」(前出の放送作家)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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