アメリカにはあり余るほど“待機資金”がある!?(GettyImages)
アメリカにはあり余るほど“待機資金”がある!?(GettyImages)

B:アメリカの家計資産はコロナ前の93兆ドルから118兆ドルへと25兆ドルも増えているんです。だから、アメリカの消費は堅調で、個人の“待機資金”に相当するMMF(マネー・マーケット・ファンド)の残高はコロナ前とほぼ同水準の1.4兆ドルもある。アメリカの機関投資家のMMFも3兆ドル以上あるし、企業の流動性資産も7兆ドル近くあって、アメリカにはあり余るほどの待機資金がある。だから、ダウやナスダックが下げても買いが入りやすく、大きく下げることはないんです。直近ではアメリカの長期金利が急上昇しているので、株は調整局面が続きそうですが、その待機資金を考えると米国株は買い。

C:でも、「iFreeレバレッジNASDAQ100」(大和アセットマネジメント)や「楽天レバレッジNASDAQ‐100」(楽天投信投資顧問)といった、いわゆるレバナス(ナスダック指数の2倍の値動きがあるレバレッジを利かせた指数連動型上場投信)に投資している人たちは青息吐息です……。1千万円単位の含み損を抱えている知り合いもいます。

A:“レバナス民”は今、最もホットな投資家ですね。確かに昨年後半からレバナスの積み立て投資を始めた人は含み損を抱えているでしょうが、私の周りには絶好の買い増しチャンスとばかりに安値のレバナスを買っている証券マンが多いです。レバナスはナスダック100の1日の値上がり率に対して2倍のパフォーマンスを実現する商品のため、上下動を繰り返すほど目減りします。けど、急落局面で買い増すことができれば、この逓減リスクを解消して大きなリターンが狙えます。

B:ナスダック100は指数としてのクオリティーが高い。世界で最も成長力のあるトップエリート100社を集めた指数ですからね。日本のマザーズ指数などとは比べ物にならない。指数の予想ROE(自己資本利益率)は30%にもなりますからね。8%台の日経平均とも比較にならない。このROEは言ってみれば、テストの点数です。低ければ評価されない。逆にいえば、日本企業には伸びしろがあるので、ROEが二桁台に乗せてくるようなら、割安感が出てきて買いやすくなる。

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