21年秋に地上波で終了した「パネルクイズ アタック25」を谷原章介の司会で復活させると話題になった。放送時間も従来の30分から1時間に拡大される。
「見るだけではない“つながる”テレビ局として、公式アプリの『つながるジャパネット』を活用して、双方向のコミュニケーションを実現します」(広報担当者)
アプリでクイズへの応募やお笑い番組への投票などができる予定。さらに「パネルクイズ アタック25 Next」への出場応募もアプリから可能だ。
また、番組を見て気になった商品がすぐに買えるとしているが、これまでの通販番組とはどう違うのだろう。
「MCが商品をご紹介するだけではなく、タレントが地域を訪れ、紹介した地域のおすすめ品を、視聴者が欲しいと思ったらアプリから最短2タップで購入することができます」(同)
BS局が次々と開局する状況について、メディア論が専門の大正大学客員教授で雑誌「地域人」編集長の渡邊直樹さんはこう解説する。
「3局それぞれが、地上波テレビで培ってきたコンテンツ力とタレントを持っています。BSよしもとは“地方創生”をコンセプトに、地方の魅力や課題を紹介し、地域の活性化に一役買おうとしています。BS松竹東急は映画やドラマ、演劇を見た視聴者の足を劇場へと誘導し、BSJapanextは番組を通して購入した商品で視聴者の生活が変わっていくとの局の目的も明確ですね。CM収入以外にも目配りしたビジネスモデルとしても注目しています」
その上で、出版・テレビ・ネットなどのメディアの中にいた渡邊さんはこう話した。
「デジタル化していく社会で、テレビはリモコンのボタンを押せば、無料で気軽に見ることができる、中高年やデジタル弱者にとっては、ホッとするメディアなんですね」
(本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2022年4月1日号