昨年の本拠最終戦を終え、観客にあいさつする巨人の原監督。捲土重来を期す
昨年の本拠最終戦を終え、観客にあいさつする巨人の原監督。捲土重来を期す

 昨年リーグ優勝のオリックスは昨年飛躍した選手が同等、もしくは上積みができるようなら、力は上位。私の古巣である西武は高橋光成、今井達也あたりが成長しないと優勝争いは厳しくなるかな。ソフトバンクはベテランと若手の力の差が埋まっていないとみている。ロッテ日本ハムは下位評価としたが、ロッテは開幕投手をあえて外した佐々木朗希が年間を通じて投げられるかが浮沈のカギを握る。投げていく中で勝つ味を覚えれば、15勝前後してもおかしくない。

 最後に日本ハム。開幕投手はドラフト8位の北山亘基と新庄剛志監督が発表した。救援で5試合に登板して無失点を続け、抑え候補にも挙がっていた右腕だが、いかにも新庄監督らしい。彼を救援陣でつなぐブルペンデーの1番手起用という意味と予想する。相手エースの時は全員野球、そして相手の投手力が落ちたところに上沢直之や伊藤大海を起用。そんな意図が見えるが、どうやりくりするか注目したい。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

週刊朝日  2022年4月8日号

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