今夏の参院選東京選挙区に自民党公認で立候補を表明する生稲晃子氏
今夏の参院選東京選挙区に自民党公認で立候補を表明する生稲晃子氏
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 1980年代に人気を博したアイドルグループ「おニャン子クラブ」元メンバーの生稲晃子さん(53)が3月6日、自民党本部で記者会見を開き、夏の参議院選挙で東京選挙区(改選数6)から出馬すると発表した。芸能生活から闘病、働き方など、自身の経験を踏まえ、意気込みを語った。

【写真】1986年当時のおニャン子クラブのメンバー

「とても緊張しておりますので、きょうは自分で書いてきたメモを持たせていただきます」

 最初にそう述べた生稲さん。

「私はこれまで36年間、ファンの皆様に温かく支えていただきながら、芸能界で活動してきました。その間に結婚をして出産、子育て。そして、飲食店経営など、様々な経験を積み重ねてまいりました」

 そのうえで、自身の乳がんの経験についても触れた。

「2011年に乳がんの告知を受けまして、その後、2度の再発により、右胸を全摘出しまして、全部で5回の手術を経験しました。がん治療と仕事の両立で大変な思いをしました。この経験を政府が進める働き方改革で生かしてもらえないかとのことで、16年に『働き方改革実現会議』の有識者議員に選んでいただきました」

 自身の発言やアイデア、勉強したことが政策に盛り込まれていくことにやりがいを感じたという。さらに、女性目線での考えも強調した。

「私も育児中に大変な思いをしましたので、待機児童の減少、幼児保育の拡充、児童手当の強化など、女性にとって働きやすい環境を整えるべきだと強く思いました。このような課題を解決するために国会議員となって、病気と仕事、子育てを両立してきた自分の経験を、政策とか法律、予算というものに反映させていくことができたら世の中のお役に立てるのではないかと思いまして、今回、出馬を決意致しました」

 生稲さんは、1986年にフジテレビ「夕やけニャンニャン」のオーディションに合格し、おニャン子クラブの一員に。工藤静香、国生さゆり、新田恵利らと、当時のアイドルとしての地位を確立した。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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