夕やけニャンニャンで人気に。おニャン子クラブのメンバー=1986年撮影
夕やけニャンニャンで人気に。おニャン子クラブのメンバー=1986年撮影

 その後は女優、歌手として活動。2003年に5歳上のCM制作会社プロデューサーと結婚し、06年2月に長女を出産。その5年後の2011年、42歳の時に右胸にしこりが見つかり、乳がんの手術を受けた。

 俳優業や情報番組のコメンテーターとして活躍する一方、東京・六本木で夫と鉄板焼き店を経営している。生稲さんは店についても触れ、「現在、小さな鉄板焼き屋を私、経営しているんですね。コロナ禍でかなりの苦しみを味わっています。私と同じようにつらい思いをしてらっしゃる飲食業界のみなさまの声というのを、政治に届ける役割というのも果たしていきたいなというふうに思っています」と述べた。

 自民党は現職で元ビーチバレー日本代表の朝日健太郎氏(46)の公認を既に決めているが、現職の中川雅治元環境相は今期限りでの引退の意向を示しており、次の候補として、生稲さんに白羽の矢が立った。

 生稲さんの擁立までの舞台裏を自民党関係者はこう明かす。

「自民党では、次も2人出さなければ、というのがあった。ところが、2人目を選ぶのに苦慮していたんですよ。朝日氏とのすみ分けの面でも、女性がいいだろうという話になったんですが、なかなか最適な人が見つからなかった。もう時間もないし、急げ、急げとなって、生稲さんに決まった感じです」

 党内で生稲さん擁立をバックアップしたのは、自民党の安倍派幹部らとの見方もある。

「本当は麻生派が出したかったようです。最後まで抵抗していたようですが、最終的には麻生派は候補を擁立できなかったわけだからしょうがないですよね。朝日氏はどちらかというと菅義偉元首相と近く、2人目は主流派の安倍派から取るということで落ち着いた」(前出・自民党関係者)

 生稲さんの出馬で、東京選挙区での女性候補の戦いも注目される。

 立憲民主党では知名度のある現職、蓮舫氏が出馬に向けて準備中だ。小池百合子都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会は、国政政党を目指すために「ファーストの会」を設立し、国民民主党と合同選対本部を立ち上げた。都民ファーストの会の荒木千陽代表が候補予定者となった。公明党は党女性局長の現職・竹谷とし子氏を公認している。

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「元おニャン子という知名度どう出るか」