植田はその後、社会人や独立リーグを経て、昨年のドラフトでNPB入りを目指したが、指名する球団はなく、今季はさわかみ関西独立リーグの堺シュライクスでプレーすることになった。
まだ22歳と若く、NPB入りのチャンスもあるので、近い将来、ダルビッシュの希望が叶う日が来るかもしれない。
今年3月10日には、「プロ野球で今年化ける!って選手はいますか?」というファンの質問に対し、ダルビッシュはソフトバンクのドラ1ルーキー・風間球打の名を挙げ、「本当にすごいものを持っていると思います」と絶賛した。
ソフトバンクでは、田浦文丸も19年のプロ初登板の試合で投げたチェンジアップが、「俺がこんなんやったら1球で肩もげる」とダルビッシュを驚嘆させているが、“ダルビッシュ印”の太鼓判を押された両投手が、今後大化けするかどうかも、注目される。(文・久保田龍雄)
●プロフィール
久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍「プロ野球B級ニュース事件簿2021」(野球文明叢書)。