7月19日、MLBオールスター戦のレッドカーペットショーが開催。大谷翔平(エンゼルス)のスーツ姿は、米メディアのランキングで1位に。同2位にはマーティン・ペレス(レンジャーズ)が選出。ほかにウラジーミル・ゲレロJr.(ブルージェイズ)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)が選ばれた。ファッションデザイナーのドン小西さんが彼らのファッションをチェックする。
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この日の大谷を見て、まず浮かんだ四文字熟語は中途半端。抹茶羊羹みたいな深緑といい、一昔前のワイドカラーといい、量販店のスーツのほうがまだオシャレ?なんて思ったんだけどさ。一癖も二癖もあるほかの選手と並ぶと、たちまち知的でかっこよく見えるから不思議だよ。
大リーガーは成績と同じくらい、自己演出に気を使うのはいいんだけど、何せやりすぎ。例えばゲレロJr.。ディオールのモノグラムのシャツをインして、同柄のベルトを見せびらかすコーデ。溶接工ふうのサングラスやごっついアクセサリーもギョッとするよね。サングラスといえば、ペレスのそれは緑色。大胆な花柄の上下が目を引くが、ただの派手好きと見た。
そうしてオールスターのファン投票1位だったジャッジに目を移すと、古くさい薄茶のダブルスーツも、普通にかっこよく見えるじゃん。ただし大谷同様、このレッドカーペット以外では通用しないので、ご注意を!
■評価は……?(※満点は5DONです)
2DON! 「服による自己PRは応援しますけど」
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2022年8月5日号