プラス方面のやるべき努力に対しては、6秒間短縮できるくらい、距離を近くしておきましょう。
たとえば、数学の問題をたくさん解こうと思っているとき。問題集を本棚に毎回きちんとしまう必要はありません。手を伸ばせばいつでも届くように、机の上におきっぱなしにしておいたほうが、距離が近くなります。さらに、その日にやるべきページに、あらかじめ付箋(ふせん)をはっておきましょう。
こうして、本棚から取り出して、やるページを探すための6秒間を、 前もって先取りしておくのです。すると、すぐに行動に移しやすくなる、というわけです。
■努力の方向にはプラスとマイナスの力がある
逆に、マイナス方面のやるべきではない努力に関しては、6秒かかるくらい距離を遠くしておくのです。
ついつい携帯が気になってしまうならば、携帯を使ったあとに、毎回電源を落としてしまいましょう。そうすれば、使おうと思っても、起動させるまでにかなりの時間がかかります。鍵がかかる引き出しの中にしまい、物理的に距離をとるというのも一つの手段です。そうやって、携帯をみるためにいちいち労力が必要なようにセットしておけば、頻繁に手を伸ばさないようになります。
もし頑張りたいことがあるときは、努力の方向には、プラスとマイナスの力があることを、意識してみてください。そして、それぞれに対しての距離感を、近づけたり遠ざけたり位置づけすることにより、自分の行動がコントロールしやすくなり、目標を達成しやすくなるのではないかと思います。