杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat
杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat

 プラス方面のやるべき努力に対しては、6秒間短縮できるくらい、距離を近くしておきましょう。

 たとえば、数学の問題をたくさん解こうと思っているとき。問題集を本棚に毎回きちんとしまう必要はありません。手を伸ばせばいつでも届くように、机の上におきっぱなしにしておいたほうが、距離が近くなります。さらに、その日にやるべきページに、あらかじめ付箋(ふせん)をはっておきましょう。

 こうして、本棚から取り出して、やるページを探すための6秒間を、 前もって先取りしておくのです。すると、すぐに行動に移しやすくなる、というわけです。

■努力の方向にはプラスとマイナスの力がある

 逆に、マイナス方面のやるべきではない努力に関しては、6秒かかるくらい距離を遠くしておくのです。

 ついつい携帯が気になってしまうならば、携帯を使ったあとに、毎回電源を落としてしまいましょう。そうすれば、使おうと思っても、起動させるまでにかなりの時間がかかります。鍵がかかる引き出しの中にしまい、物理的に距離をとるというのも一つの手段です。そうやって、携帯をみるためにいちいち労力が必要なようにセットしておけば、頻繁に手を伸ばさないようになります。

 もし頑張りたいことがあるときは、努力の方向には、プラスとマイナスの力があることを、意識してみてください。そして、それぞれに対しての距離感を、近づけたり遠ざけたり位置づけすることにより、自分の行動がコントロールしやすくなり、目標を達成しやすくなるのではないかと思います。

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも