深夜ドラマ「受付のジョー」で初のドラマ単独主演を務めるKing&Princeの神宮寺勇太さんがAERAに登場。そんな神宮寺さんは、自身を「役に応じて関係性をつくるタイプ」と分析する。AERA 2022年4月25日号から。
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「現場に入って、『せーの!』の掛け声とともに、みんなで『おはようございます』と言ってから撮影を始めていました。挨拶(あいさつ)って、本当に大事です」
4月25日スタートの深夜ドラマ「受付のジョー」でドラマ単独初主演を務める。いい雰囲気で撮影が進むよう、座長として心がけたことを尋ねると、迷いなく、そんな答えが返ってきた。
多い日には一日で20シーンを撮影した。乗り越えなければいけない壁が毎日のように現れる。気持ちよく挨拶を交わすことで、士気が高まり、早い段階でチームとしての絆が生まれたという。
King&Princeのメンバーとして活躍しながら、俳優としてキャリアを重ねる。昨年は、三島由紀夫原作の舞台「近代能楽集」から、『葵上』『弱法師(よろぼし)』に主演した。役を日常に引きずり込むとメンタルがやられてしまう、と感じるほどハードな役柄。役へのスイッチは、公演が始まる15分前に入れ、終わると瞬時に切った。
「役に応じて関係性をつくるタイプ」と分析する通り、物語での展開を考え、他のキャストとは意識的に距離を置いていたという。
「舞台は、一つのシーンについて1カ月くらい考えていられる。『こんなふうにも演じられるかもしれない』といろいろな案が出てきて、難しいと感じることもあります。逆に、ドラマは一つのシーンに多くの時間をかけられないので、気持ちの切り替えが必要になる」
「受付のジョー」では、現場に入ったときからずっと、演じる役柄のキャラクターでいることができた。
「久しぶりにハッピーな物語に関わることができて、楽しかったです。今後は、サイコパスやすごい悪者といった、自分とはかけ離れた役も演じてみたい」
(ライター・古谷ゆう子)
※AERA 2022年4月25日号