クロちゃん
実は、今回、会場選びはかなり悩んだ。当初は前回に続き「新木場スタジオコースト」で開催する予定で話は進んでいたんだけど、今年の1月にコロナの影響で閉店してしまったんだよね。アイドルイベントの聖地ともいわれていた会場だっただけに、これはボクにとってもかなりショックだった。キャパ的にも理想的な広さだったし、正直どうしよう……と焦ったのを覚えている。ボクの希望を聞きながら、スタッフさんが新しい候補先をいろいろと探してくれたんだけど、極端に広すぎたり、少し狭かったりなどがあって、理想的な会場はなかなか見つからなかったんだ。
そんな流れの中で急浮上したのが「海の森水上競技場」。「ここで開催できたら野外だし、最高だろうな」って思った。ただ、それと同時に、こんな神聖な場所で、ボクみたいな「負のイメージ」のついている芸人のイベントの許可なんて、絶対おりないだろうとも思った。
だって、自分でいうのも嫌だけど、ボクはSNSやネットニュースなどで散々文句や批判をいわれてきた、いわゆる嫌われてきた芸人でしょ。クズ芸人とか、最近ではサイコパス芸人ともいわれているし（ほんとうにこれは腹が立つ……）。数年前に、複数の芸能人がたてつづけに逮捕されていた時期だって「次捕まるのはお前だ」とかいわれていたからね。ひどいよ、ほんと……。
そんなふうに考えていたから、もうほとんど諦めていたんだよね。難しいだろうって。
でも、今回、無事に許可がおりた。これには正直びっくりしたよ。これで、はっきりと確信できた。いかに、ボクが「ホワイト」な存在と認められているかってことがね。
だって、考えてみてよ。何度もいうけど「海の森水上競技場」は、東京オリンピック・パラリンピックが行われた神聖な会場だよ？ 普通に考えて、そんな会場をわざわざ「ブラック」なタレントには貸してくれないと思うんだ。例えば、クスリをやっているとか、不倫をしているとか、そんな負のイメージのある人は絶対NGでしょ。
クロちゃん
しいたけ.
西崎彩智
ジェーン・スー
