結婚の記者会見をする小室圭さんと眞子さん=2021年10月26日、東京都内のホテル(代表撮影)

 三浦さん、こうも言っていた。

<好きな相手と自由に結婚する。相手に稼ぎがなければ、自分が稼ぐ。(略)男女を問わず、それが当然だと思うんですが>

 これが、予言その2。眞子さんが、ニューヨークのメトロポリタン美術館で働き始めた。同館ホームページに「Mako Komuro」と署名された文章がアップされた。山田真山の絵画「『發心 出家』一遍聖絵の場面より」についての解説文で、2月3日付だった。

 眞子さんと同館との雇用関係を「インターン」「業務委託のような契約」とする報道があったが、はっきりしない。でも眞子さんはレスター大学大学院で修士号(博物館学)を取得、渡米までは東京大学総合研究博物館の「インターメディアテク」に勤務していた。これはもう、キャリアを活かして「自分が稼ぐ」道。その第一歩、ブラボー。

 と、はしゃぎつつ思う。眞子さんは、当たり前のことをしただけ。三浦さんは一人の女性として眞子さんを見た。一人の女性として、女性皇族が結婚相手に依存しなくてはならないことを「時代遅れ」と感じた。つまり普通の女性について、普通に語った。眞子さんも普通の女性として、普通に行動した。“予言の書”になって当然なのだ。(コラムニスト・矢部万紀子

AERA 2022年5月2-9日合併号より抜粋

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