だが総務省の2月の家計調査をみると、2人以上世帯の1カ月あたりの携帯電話代は1万68円で、支出総額の3~4%を占める状況が続く。
通信会社から届く料金の請求書や明細書には、その月の料金総額をはじめ、基本料や通話・通信料、さらにオプションで使えるサービスの利用料や機種の代金、それぞれの項目に適用される各種割引といった内訳や明細が詳しく書かれている。
今は様々な料金プランがあり、似たようなものでも、加入する通信会社や利用できるサービスの内容によって呼び方が違う。ITジャーナリストの佐野正弘さんは言う。
「料金体系は複雑になり、サービスや割引を一つずつ見直すよりもプランそのものを切り替えないと、自分に合ったものを選ぶのは難しい。でも契約期間の2年縛りや解約金の見直しが進み、乗り換えやすくなった。合わないと思ったらどんどん切り替えたっていい」
ネットや動画サービスを多く利用する人は、通話よりも通信データの利用量を軸に考えるとよいという。
「これからは5Gの普及がもっと広がり、大容量の通信が必要なサービスが増える可能性が高い。今でも利用量が月30GBを超えるような人は、使い放題の定額プランがおススメです。悩ましいのは、月3~20GBの中程度の利用層。大手キャリアの格安プランから大手のサブブランド、さらに仮想移動体通信事業者(MVNO)の『格安スマホ』まで、選択肢が多い。ただし注意したいのは、人気のオンライン専用プランではカバーしていないサービスがあることです」(佐野さん)
◆ウェブ発行でもつぶさに確認を
オンライン専用プランは、基本的に店舗でのサービスが受けられないか、有料になる。申し込み手続きやサポートは、ネットを通じて自分で済ませる必要がある。スマホを使い慣れていない人は、値段よりもサポートに重点を置いたほうが無難かもしれない。
暮らしに欠かせないサービスとして、忘れてはならないのが水道だ。