「週刊文春」が報じた映画監督・榊英雄氏の“性加害”をきっかけに、俳優の木下ほうか、映画監督の園子温氏などから性被害にあったという女優たちの告発が相次ぎ、日本映画界の「#Me Too」運動はさらなる広がりをみせている。
そんな中、女優・モデルとして活躍する水原希子(31)は4月13日に自身のInstagramでライブ配信を行い、涙ながらに、芸能界の性的被害に関して週刊誌の取材を受けたことを明かした。
「配信がスタートすると涙で話せない状況で、しばらくしてようやく声を振り絞りって語り始めました。水原さんは、これまでもファッション業界の性差別やネット上の誹謗中傷について積極的に発信してきました。ただ今回は、告発することで『またこいつ』と言われたり、自身の出自に関する差別的な書き込みをされたり、声を上げることでさらに非難される苦しさも吐露していました。表に出る仕事をしている限りは仕方ないとわかっていても、心ない意見にはすごく傷つくと声を震わせ、『だから本当に伝わってほしいなと思います』と訴えていました。SNS上では『応援します』『胸を張ってほしい』など、勇気をたたえる声が多かったです」(テレビ情報誌の編集者)
映画界の健全化に向けて、水原は「インティマシー・コーディネーター」の導入にも尽力した。同職は映画やドラマの撮影で、演者がヌードになったり疑似性行為を行うシーンで、俳優の身体的、精神的な安全を守りつつ、監督の演出意図を最大限実現できるようサポートする役割を担う。水原が同職の導入を考えるようになったきっかけは、撮影前の食事会で、男性プロデューサーが出演女優の太ももに触れているのを目撃したことだったという。
「水原さんは過去に撮影で不快な経験をしたと2018年にSNSで告白したこともあります。ある企業の広告撮影で、上半身裸となり、手で胸を隠しての撮影をした際、撮影に関係のない男性が20人ほどスタジオに押しかけたとのこと。『裸だから撮影中は見られたくない』と伝えたにもかかわらず、『写真の確認』という理由で、たくさんの男性に裸を見られたと語っていました。そんな辛い経験をした彼女だからこそ、今回の行動につながったのでしょう」(同)