アトリエの奥には、レイアウトを迷っているという「だるま」作品が並ぶ(撮影/写真映像部・戸嶋日菜乃、スタイリスト/大久保篤志)
アトリエの奥には、レイアウトを迷っているという「だるま」作品が並ぶ(撮影/写真映像部・戸嶋日菜乃、スタイリスト/大久保篤志)

 還暦を迎えた木梨さん。これから、どこに目標を置いているのか。

「とくに絵で賞を取りたいといったものはないですね。今度はアジアで個展を開いてみたいかな。音楽もどんどんやりたい。悩んだときは、日本のジェームス・ブラウンともいうべき北島三郎さんに相談するんです。北島さんは、デビュー前の若い頃、それこそ新宿や繁華街を『流し』で歩き、3曲100円で歌っていた時代があるそうです。流しの時代のひとりのお客さまも、みな大切なお客さまだ、と。僕も美術展や音楽、舞台のひとりのお客さんもテレビ画面の向こうのたくさんのお客さんも、みんな同じです。一人ひとり、僕の活動に目を向けてくれるお客さんを思いながら、活動を続けたいですね」

(AERA dot.編集部・永井貴子)

3116 2015年  (C)NORITAKE KINASHI
3116 2015年  (C)NORITAKE KINASHI
セーヌ川 1994年 (C)NORITAKE KINASHI
セーヌ川 1994年 (C)NORITAKE KINASHI
暮らしとモノ班 for promotion
【Amazonブラックフライデー2024】セール開催中(12月8日(金)23:59まで)。目玉商品50選、ポイントアップやお得な買い方もご紹介!