
■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★
アニメで表現することで家族の離散や難民の苦しみ、ゲイであることの不安などがずっと血の通ったものになって心に突き刺さってきた。同時に、ここには秘めてきたことを口に出すことで得られた安らぎもあってほっとする。
■大場正明(映画評論家)
評価:★★★★
監督と主人公の運命的な出会いや揺るぎない信頼関係がなければ生まれなかった作品。独自のインタビューの手法やアニメーション、ニュース映像を駆使して明らかにされていく難民の現実やトラウマに心を揺さぶられる。
■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★
これは驚きました! ドキュメンタリーでアニメ。観ていくとその理由がわかります。ティーンのときに見ていたニュースとつながり、心が痛くなりました。音楽でどの時代かもわかりやすい。映画って社会勉強にもなります。
■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★
最近観た作品で魂の深淵に特に強く触れてきた作品。アニメーションだからこそ現代が直面する問題や「こうであったであろう」可能性を存分に描くことに成功。この勇気ある作品を世に送り出した作り手たちを讃えます。
(構成/長沢明[+code])
※週刊朝日 2022年6月17日号

