今や大人気芸人の仲間入りを果たしたチョコレートプラネット。長田庄平(42)と松尾駿(39)が2006年に結成したお笑いコンビで、「第6世代」「第6.5世代」と呼ばれることが多い。結成2年目で「キングオブコント」の決勝に進出し、4位になるという快挙を成し遂げ、2014年に準優勝、2018年に3位と好成績を収めた。ただ、そのままテレビでブレークしたため、“無冠の帝王”として売れっ子芸人の仲間入りを果たした。
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チョコプラはとくに若者からの支持率が高く、YouTubeチャンネル登録者数は161万人と並みいる人気芸人のなかでも頭ひとつ抜けてい。現在、数多くのレギュラー番組も持っているが、一方ではコント番組「新しいカギ」(フジテレビ)は低視聴率にあえぐなど、苦戦を強いられている。群雄割拠の時代が続くお笑い界において、チョコプラの現在地とはいかなるものなのか。放送作家はこう分析する。
「彼らが得意とするのはキャラネタ。IKKOさんや和泉元弥のモノマネも、それをお笑いキャラに変換してバラエティー番組でも即興コントの空気を出せる存在としてブレークしました。つまり、チョコプラという芸人の最大の強みは“ストリートで培われた即興力”です。レギュラー出演している『有吉の壁』では、その才能がうまく生かされています。同番組で彼らが即興で作ったTT兄弟は大ブレークし、数々の企業CMにも派生するほどの代表作になりました。一方、彼らがメインを張るコント番組『新しいカギ』では、番組スタッフによる作り込まれた世界観にキャラがいまいちシンクロせず、評価があまり高くない。しかも、レギュラーメンバーの霜降り明星やハナコはいわゆる第7世代で、彼らとの相性もバッチリというわけではない。視聴率は4~5%と厳しい状況です」
「新しいカギ」は「ひょうきん族」や「めちゃイケ」などフジの“土曜8時の王道コント番組”の流れをくむ看板番組だが、「予算も比較的大きいので作り込みをしてしまう」(前出の放送作家)ことで、チョコプラ本来の魅力である“ストリートな笑い”を損なっているのかもしれない。