ただ、YouTubeチャンネルは順風満帆に見える。とくに大ヒットとなった「悪い顔選手権」は、EXILEのATSUSHIや小林幸子、小沢仁志など大物芸能人も続々参戦。あまりの人気にテレビで“逆輸入”されるほどに。その他にも、でたらめなカタカナ英語を駆使したビジネス対談のパロディー「財津チャンネル」は若者を中心に支持を集めている。
「登録者数161万人というのは芸人の中でもトップクラスで、テレビ界で売れっ子街道を爆走中のかまいたちの登録者数166万人とほぼ互角です。ただ、最近の両者の再生回数は約2倍の開きがあり、チョコプラの動画は少し飽きられ始めた感もあります。彼らの動画は週2回の更新ですが、例えば更新頻度を倍にするなどして、足場を固めることも考える時期かもしれません。特筆すべき点は、ほかの芸人と比べても中高生との親和性が高く、若いファンが多いこと。いま、テレビ界でやや人気にかげりが見え始めているからこそ、ここでチョコプラならではの固定客をがっちりとつかみたいところです」(同)
■声やビジュアルが若者の琴線に触れた
一方、「彼らの最大の武器であるコントでもう一度チョコプラの凄味を見せつけるべきだ」と語るのは民放バラエティー局のディレクターだ。
「現在はテレビやYouTubeで大忙しのため新ネタを作る時間もないと思いますが、彼らの最大の武器は松尾さんのポップなキャラと長田さんの独創的な小道具から広がるコントネタ。モノマネで有名になった2人ですが、まだ最大の武器を生かし切れていないために、ブレークしきれていない印象があります。加えて、2人ともアラフォーですが、若者にこれだけ絶大な人気を得られるのは、天性の才能だといっていい。ネタだけではなく声やビジュアルが、若者の琴線に触れやすいのでしょう。より若者にリーチできるネタで勝負し、その世代の支持をごっそり獲得できれば、さらなるブレークは必至です。このままテレビ界で消費される前に、ぜひとも彼らのオリジナリティーあふれるネタでしっかり頂点を極めて、一時代を築いてほしいと思いますね」