参議院選がいつ行われるかはとうに決まっていたはずで、今までなにをやっていたんだという話だ。情けなくて仕方ない。
あともう一つ、立憲、社民、共産、れいわを表立って応援しているラディカルフェミに、「夫の性欲処理機」からはじまり、あたしが過去、裸の仕事をしたことで「脱いで性搾取されておっさんに添削してもらって有名人になったことは自慢になるんか」、などと酷いことをいわれつづけている。各党、それを見て見ぬふりだ。
あたしは仕事先から眉をひそめられても野党を応援してきた。それで得をすることなどなかった。でも、今は馬鹿らしくなって……とそこまでは言い切るのは辛(つら)いので、疲れたという言葉に変えておく。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2022年7月1日号