やっぱり映画にしてもドラマにしても、そのときその一瞬の自分のすべてを出しきって、みんなで一つのものを作り上げるのが僕ら演者の役割だと思うので、ただただそれをまっとうするだけというか。第一線を張っている方たちは、たぶんみんなそうなんじゃないですか?

 山田涼介の中にはアイドルの顔も、役者の顔も、バラエティーの顔も、ゲーマーの顔もありますけど、役者としての自分にNGはないです。枠の中でしか立ち回れなくなってしまうのが嫌だし、いろんな自分を見たいし見てほしいというか。何にでもなれる存在でいたいです。

──共演者の蓮佛(れんぶつ)美沙子さんは山田さんに「おすすめの美顔器ない?」と聞かれたと明かしていますが、美しさを保つために努力していることは?

(11日に最終回を迎えた主演ドラマ)「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」で一緒だった(なにわ男子の)大橋(和也)くんがすごい美容男子で、迫田(さこだ、孝也)さんと一緒に勉強させてもらったんですよ。なんでそれ公言しないの?って思うぐらい、半端じゃない知識量で。

 それまで化粧水と乳液しかしてなかったんですけど、29歳だし、いろいろやらなきゃいけないんだなって反省しました。ただ、今はクランクアップしてすぐだからやろうかなって考えてるけど、次がワイルドな役とかだったらたぶん興味なくなると思います(笑)。

──11月、Hey! Say! JUMPが15周年を迎えますね。

 僕は「先見てもしゃーないし、振り返ってもしゃーないし」って今を生きるタイプなので、周年なんていうものは通過点だと思ってます。

 それに、自分たちで祝うものではない。そうじゃなくて、僕らを応援し続けてくれたファンの人のための周年だと思ってて。付き合って15年みたいな感じ。15年ついてきてくれたお礼に僕らも何かしてあげたいよねっていう。プレゼントされたらプレゼントを返すじゃないですか。その感覚です。ちゃんと恩返しができる場とか時間を作ろうってみんなで考えてます。

(構成 本誌・大谷百合絵)

週刊朝日  2022年7月1日号

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