山々の紅葉が美しく色づく頃となりました。今回は北陸地方から4つの紅葉名所をご紹介します。白い季節へと向かう雪国の、晩秋の絶景に逢いに出かけてみませんか。もしやここは別世界の入り口!? そんな不思議な感覚も楽しめるかもしれません。
紅葉狩りには『tenki.jp 紅葉見頃情報』『tenki.jp お出かけスポット天気』の情報も、ぜひお役立てください。
※外出の際は、手洗い、咳エチケット等の感染対策や、『3つの密』の回避を心掛けましょう。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出の自粛を呼び掛けている自治体がある場合は、各自治体の指示に従いましょう。
※お出かけの際は、各施設、イベントの公式ホームページで最新の情報をご確認ください。
芭蕉が詠んだ奇石や橋から愛でる紅葉絶景/那谷寺(石川県小松市)
1300年以上の歴史を持つ、石川県小松市の古刹です。加賀の地に古くから根付く、白山信仰。国の名勝「奇岩遊仙境」は、『おくのほそ道』の風景地としても知られています。昔は海底噴火の跡であったと伝えられていて、永い年月を風と波に洗われて現在の奇岩が形成されたそうです(どう見ても顔ですね!)。角度によってさまざまな表情に見える岩肌と、紅葉の織りなす風景。また朱塗りの橋「楓月橋(ふうげつきょう)」から見る眺望は絶景です。境内にはいくつもの国指定重要文化財がありますよ。歴史と自然の移ろいを感じながら、紅葉散策をゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。
那谷寺(なたでら)
■所在地:石川県小松市那谷町ユ122
■問い合わせ:0761-65-2111
■紅葉の種類:モミジ、カエデ、ニシキギ、ツツジ、ドウダンツツジ
※詳細は公式サイトをご参照ください
立ち姿が美しすぎる樹齢100年のブナ林/美人林(新潟県十日町市)
新潟県松之山松口の北の丘陵に広がる、樹齢約100年のブナの林です。大正末期に木炭にするため伐採されて裸山になるも、翌年にブナの若芽が一斉に芽生え、野鳥の生息地として見直され保護されるようになったのだそうです。その立ち姿があまりに美しいことから「美人林」と呼ばれるようになり、全国から写真愛好家が訪れる人気スポットに。秋には赤や黄色に葉が染まり、まるで絵画の中に迷いこんだような絶景です! すらりとした美人さんたちに囲まれて、秋の眼福を味わってみてはいかがでしょうか。
美人林(びじんばやし)
■所在地:新潟県十日町市松之山松口1712-2付近
■問い合わせ:025-597-3442(松代・松之山温泉観光案内所)
■紅葉の種類:ブナ
※詳細は公式サイトをご参照ください
ドライブしながら楽しむ紅葉と夢のかけはし/九頭竜湖 (福井県大野市)
福井県の山間部から流れ出る九頭竜川に建設されたダム湖です。秋になると、色鮮やかな紅葉の山々が湖面に映る絶景スポットに! 湖に沿って国道158号が走っているので、湖の沿岸をドライブしながら景観を楽しむことができますよ。九頭竜湖には、瀬戸大橋のテストケースとして作られた吊り橋「箱ヶ瀬橋」(通称・夢のかけはし)が架かっています。紅葉に彩られた優美な橋は、湖面では儚げな影となり、夢と現(うつつ)を橋渡ししているかのような美しい風景をつくります。
九頭竜湖(くずりゅうこ)
■所在地:福井県大野市箱ケ瀬(九頭竜川上流)
■問い合わせ:0779-66-1111(大野市観光交流課)
■紅葉の種類:ブナ、ナラ
※詳細は公式サイトをご参照ください
時空を超えた日本の原風景/五箇山菅沼合掌造り集落(富山県南砺市)
富山県の南西端に位置する南砺市・五箇山で、9戸の合掌造り家屋を今に伝える集落です。日本の原風景ともいうべき山村の景観、周囲の山林も含めて、岐阜県白川郷、五箇山相倉とともにユネスコの世界文化遺産に登録されています。ありのままの自然が残された村を訪れた人は、遥か昔にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を覚えるのではないでしょうか。秋の山は紅葉に染まり、澄み渡る青空と冠雪とともに楽しめるチャンスも。また集落内には江戸時代の主産業を伝える「塩硝の館」や「五箇山民俗館」があり、五箇山の歴史と伝統にふれることもできますよ。
五箇山菅沼合掌造り集落
■所在地:富山県南砺市菅沼
■問い合わせ:0763-67-3008
■紅葉の種類:ブナ、ナラ、モミジ、ケヤキ、トチ
※詳細は公式サイトをご参照ください
秋色に染まる風景を満喫されてはいかがでしょうか。お住まいの近くにある紅葉スポットも、ぜひチェックしてみてくださいね。