Q:頭痛って予防できるものなの?
寝不足や寝過ぎ、朝食や昼食を抜くといった生活リズムの乱れは頭痛の引き金になります。まずは、普段の生活を意識して変えていきましょう。
毎日決まった時間に起床・就寝。食事は抜いたりせずにしっかり摂ることが大切です。また、ストレッチやヨガなど、軽めの運動をするのもおすすめです。体を動かすと血流がよくなり、心身のリフレッシュになります。
片頭痛の人は光やにおいに敏感なため、部屋の灯りは蛍光灯よりも電球の光にしたり、消臭剤や洗剤はなるべくにおいがきつくない物を選んだりするといったことも、頭痛の予防につながります。
さらに、頭痛ダイアリーをつけると、どんな時に頭痛が起こりやすいか、何が頭痛の引き金になっているかなど、自分の頭痛パターンを知ることができるので、頭痛の予防に役立ちます。
例えば、生理周期に連動して頭痛が起こりやすい場合は、生理の時は無理をしないようにする、飲酒を控えるなどで、頭痛の要因を減らすことができるのです。そして、空腹な状態が続き、血糖値が下がって頭痛が起こるような場合は、対処法としてあめをなめ、血糖値の低下を防ぐとよいでしょう。
監修者/五十嵐久佳(いがらし・ひさか)先生
1979年北里大学医学部卒業。医学博士。北里大学医学部内科学講師、宮内庁病院第二内科医長、富士通南多摩工場健康推進センター長、神奈川歯科大学附属横浜クリニック内科学講座教授を歴任。81年より頭痛医療に携わり、現在に至る。日本頭痛学会理事・専門医。『頭痛女子バイブル』(世界文化社)などを監修。